選手が初めて受け取る賞金は、キャリアの始まりであると同時に、その人物の内面を映し出すものでもある。
ここでは、CS2トップ選手6名の回答をまとめ、それぞれの「最初の使い道」が今のプロとしての姿にどう結びついているかを分析した。
CS2プロ選手たちは最初の賞金をどう使ったのか:善意、実用性、そして早期の目標設定
初めての賞金は、どんなeスポーツ選手にとっても重要な節目となる。
夢のために使う者、家族を助ける者、前進のための道具に投資する者。
現在のCS2スターのほとんどが、キャリア初期の段階で成熟した判断をしており、当時の選択は今のプレイスタイル、仕事の姿勢、性格と強くリンクしている。
ここでは、選手たちが「最初の賞金」を何に使ったのかを分解し、現在の統計に基づく分析を加えた。
apEX — 賞金は使わずにそのまま貯金、目的は「将来のアパート購入」
apEXは自分の初めての賞金を一切使わず、将来自分のアパートを買うために貯金していたと明かした。
キャリア序盤とは思えない非常に成熟した、計算された判断である。
現在、apEXはシーンでも屈指の経験豊富なキャプテン。
Rating 3.0は0.87と高くはないが、低いFirepowerをユーティリティ性能(97/100)が補っている。
規律、戦略、構造。賞金を無駄遣いせず貯めた当時の性格が、そのまま現在のリーダー像と重なる。
molodoy — 初めての賞金を「すべて両親に渡した」
molodoyは、最初に獲得した賞金をそのまますべて両親に渡した。
この行動だけで、彼の家庭環境や価値観がよくわかる。
現在のmolodoyは、時代を代表する若手シューターの一人。
Firepower 85/100、Sniping 95/100、Clutching 77/100。
無駄なエゴがなく、落ち着いていて、どんな圧力の中でも安定している。
その性格は、最初の賞金の使い方にもよく表れている。

torzsi — 母親に「レクサスのSUV」をプレゼント
torzsiは初めて大きく稼いだ賞金で、母親のためにレクサスを購入した。
若手選手の中でも、特に感情的で印象的な行動の一つである。
彼は派手さより安定性を重視するスナイパー。
Sniping 91/100、Clutching 62/100、Rating 1.05。
賢明な判断、重要局面での注意深さ、責任あるプレイスタイルが、母親への大きな贈り物という行動に見事に重なる。
kyousuke — 最初の賞金は「スマホ」か「グラフィックカード」に
kyousukeは、初めての賞金をスマホかグラフィックカードなどの実用的なものに使ったという。
どちらも、彼の練習や成長を助ける道具だ。
17歳のFalconsの新星は、既に驚異的な数値を持つ。
Firepower 90/100、Entry 71/100、Opening 79/100。
彼は世代最高クラスのアグレッシブ選手。
「技術への投資」は彼の優先順位をそのまま映し出しており、努力と自己成長が中心にある。

mzinho — 最初の賞金を「すべて家族に渡した」
molodoyと同様、mzinhoも最初の賞金をすべて家族に送った。
現在の統計は、彼が「闘志ある選手」であることを示す。
Clutching 65/100、Firepower 56/100、Rating 1.06。
The MongolZにとって、彼はしばしば安定感のある存在。
賞金を家族へ捧げたという事実は、彼の規律と価値観を裏付けるもの。
m0NESY — 古いLGスマホを「iPhone XS」に買い替え
m0NESYは最初の賞金を、自分のための買い物に使った。
古いLGスマホをiPhone XSに買い替えたのだ。
これは彼にとって、新しい章の始まりを象徴していた。より速く、より効率的に前へ進みたいという意思である。
現在、m0NESYは世界最強クラスのスナイパー。
Firepower 95/100、Opening 90/100、Clutching 87/100、Rating 1.31。
最初の買い物が「自分への投資」であったことは、非常に彼らしい。
スピード、快適さ、テクノロジー。これらは彼のプレイスタイルそのものだ。
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正しい優先順位
CS2トップ選手たちの「最初の賞金」の使い道からわかるのは、
多くの選手が若い頃から正しい優先順位を持っていたということ。
家族を助けた者、成長のための道具を買った者、大きな贈り物をした者。
その行動には性格が表れる。
そしてその性格こそが、プレイヤーが「真のスター」になれるかどうかを決める。

