StarLadder はシーズン最重要トーナメントの主催に戻ってきたが、Budapest Major 2025 の開幕は最初の数時間で批判の的となった。ゲームへの期待感の代わりに、コミュニティが議論しているのは放送の技術的トラブルと、Imperial に関係しているとされた奇妙な「抗議」。しかし後に判明したのは、その抗議はチームとはまったく無関係だったということだった。
放送中の音声トラブル
開幕戦からすでに視聴者は絶え間ない問題に直面した:
- いくつかのラウンドは実況なしで進行
- 場面によっては完全に音声が消失
- 間違ったハイライト動画が再生される
これらは単発の問題ではなく、リアルタイムで継続する不具合だった。放送は何度も「崩壊」し、SNS ではすでに大量のミームが拡散されている。
Team Spirit は StarLadder の「例の音響エンジニア」と連絡を取ったと冗談を飛ばし、その人物が「CS2 史上初の聴覚障害のオーディオエンジニアであることを誇りに思っている」と皮肉った。この冗談は瞬く間に拡散したが、StarLadder にとっては明らかな汚点となった。
We've contacted the StarLadder Budapest Major audio guy. He'd like to express how honored he is to be the first deaf audio engineer at a CS2 tournament in history. @StarLadder_CS are the real ones for providing this amazing opportunity!
— Team Spirit CS2 (@Team__Spirit) November 24, 2025
コミュニティでは、Major の開幕でこの規模の問題が起こったことが StarLadder にとって深刻な評判リスクだと議論されている。長い休止期間のあとでの復帰であり、ESL や BLAST と競える運営力を示すはずだったからだ。
Imperial を巡るスキャンダル的「抗議」とスポンサー問題
これは Major のイメージを損なった唯一の出来事ではなかった。会場には「FUCK VALVE」と書かれたプラカードを持つ集団が登場した。当初、これは Imperial とそのスポンサーである Gamdom に関連していると考えられた。なぜなら、Valve が直前にギャンブル関連ロゴ禁止のため、Imperial に旧ロゴへ戻すよう強制したためだ。
What's going on wtfff pic.twitter.com/hFMXxOyp0e
— Akuma_AiGhT (@JimmyMalavong) March 29, 2024
しかし、公式声明によって状況は一変した。
Gamdom と Imperial は抗議と無関係である
Gamdom のオーナーである Felix は、SHTAB 編集者の投稿へのコメントで次のように述べた:
- 抗議は Gamdom でも Imperial でも主催していない
- これは意図的な妨害行為である
- この件の責任者は Monarch(Ossi Ketola)で、以前 PGL Copenhagen でステージ乱入を企画した人物と同一
- Gamdom は映像の人物特定に懸賞金を出し、法的措置の準備を進めている
こうして抗議は「Valve 批判」から、Imperial とそのパートナーに対する新たな標的型攻撃だと認識されるようになった。
This is not Gamdom or Imperial, this is Ossi Ketola / Csgoempire in an attempt to sabotage & or troll us. Anyone who has any info on these individuals who are holding up the signs will be rewarded well, we will take most likely legal action
— Felix (@GamdomHowly) November 24, 2025
一方 StarLadder は「倫理的理由」で映像をぼかして公開したが、スキャンダルはすでにネット中に拡散していた。
コミュニティの反応
StarLadder が状況を収拾しようと試みているにもかかわらず、SNS ではすでに皮肉・ミーム・辛辣なコメントの嵐が巻き起こっている。開幕の混乱を嘲笑する者もいれば、「音響エンジニア」や Imperial をめぐる新たな茶番に皮肉を言う者もいる。
ただし議論のトーンは明確だ:シーズンの最高潮となるはずの大会の初日としては、あまりにも酷い。
以下、X(旧Twitter)での反応:
@edeninhooo:
「Major のステージ1で抗議とは。」
@BombaNootropics:
「こういう“表現”こそシーンを強くするんだ。実現させた StarLadder に敬意を。」
@Oakesst1:
「こんな素晴らしい“包摂性”の行動を見られるとは。StarLadder に称賛を。」
@Kiku_1993:
「StarLadder は毎回限界を押し広げてくる。」
@Symlink420:
「どうせ PGL 様には勝てない方に賭けるよ。」
@notrex28:
「兄弟、またコペンハーゲンの事件はやめてくれ…」
これが StarLadder のイメージと Major の評価に与える影響
StarLadder は何年もの空白を経て Major 運営に復帰した。今回のイベントは、彼らが再びトップレベルのトーナメントオーガナイザーとして戻ったことを示す場であるはずだった。
しかし開幕日は、その準備不足を疑わせる内容となった:
- 初試合から技術的問題が続出し、制作への信頼が失われた
- 会場での評判リスク事件が負の話題を増幅
- SNS では試合ではなく大会周辺の混沌が語られている
さらに「抗議」が外部勢力の工作だと判明したことで、StarLadder はセキュリティ面と広報対応の弱さについて追加で批判を受けている。
Major にとって、こうした注目は極めて危険だ。
本来なら大会の重要性を強調すべき場が、数時間でミーム・皮肉・スキャンダルの舞台と化してしまった。
Skin.Club Pick’em Challenge
StarLadder Budapest Major 2025 と並行して開催されているのが Skin.Club Pick’em Challenge である。
これはファンが試合結果や進出チームを予想してポイントを獲得するインタラクティブ企画だ。正確に予想を重ねることで、プレミアムスキンからレアなグローブやナイフまで、多くの報酬がアンロックされ、最終的な賞品は象徴的な AWP | Dragon Lore となる。

