StarLadder Budapest Major 2025 Stage 2 の2回戦は、メインスイスステージ初日のターニングポイントとなった。 1–0／0–1 という戦績のチーム同士による8試合のBO1が行われ、その結果として最初の大きな流れが見え始めた。4チームが2–0に到達し、次のステージ進出に向けて「2回のチャンス」を確保。一方で、他のチームは一気に危険ゾーンへと追い込まれている。
1) Ninjas in Pyjamas 13–8 TYLOO（Nuke）
NiP は Stage 2 でも安定した歩みを継続。堅実なディフェンスコントロール、最小限の個人ミス、そして経済状況の正確な読みが勝利のカギとなった。TYLOO も何度か危険なラウンドを作り出したものの、最後のひと押しが足りなかった。
本日のプレイヤー — Kacper “xKacpersky” Gabara
- K–D：20–11
- ADR：95.1
- Rating 3.0：1.71
NiP は 2–0、TYLOO は 1–1 に。
2) Natus Vincere 13–10 Imperial（Mirage）
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この日、最も緊迫した試合のひとつ。Imperial はアグレッシブかつ自信に満ちたスタートを切ったが、NAVI はコンパクトで規律の取れた守備構造を崩さなかった。
クラッチ、2v2、リテイクといったすべてのキーモーメントが NAVI に傾き、w0nderful は Stage 2 全体でも指折りのパフォーマンスを披露した。
本日のプレイヤー — Ihor “w0nderful” Zhdanov
- K–D：26–15
- ADR：119.0
- Rating 3.0：1.99
NAVI が 2–0 に到達し、Imperial は 1–1 に後退。
3) FaZe 13–10 Aurora（Dust2）
FaZe は、今シーズン屈指の危険なチームである Aurora を完全に封じ込めた。序盤は Aurora が主導権を握ったが、FaZe は素早く守備の形を修正。jCobb と frozen がマップの要所で次々と撃ち勝っていく。
終盤ラウンドでは、FaZe おなじみの“メンタルの強さ”が改めて示された。
本日のプレイヤー — Jakub “jCobb” Pietrzuszeski
- K–D：24–14
- ADR：90.4
- Rating 3.0：1.53
FaZe は 2–0 に、Aurora は 1–1 へ。
4) B8 13–11 fnatic（Ancient）
B8 にとって、組織史に残る重要な Major 勝利のひとつとなった一戦。ウクライナのラインナップは非常に落ち着いており、クラッチの処理も見事。Ancient の T サイドも高い完成度を見せた。
fnatic は中盤からリズムをつかみかけたが、headtr1ck と esenihal が終盤ラウンドで彼らのセットアップを次々と崩していく。
本日のプレイヤー — Daniil “headtr1ck” Valitov
- K–D：19–11
- ADR：77.2
- Rating 3.0：1.48
B8 は 2–0 に、fnatic は 1–1 に。
5) 3DMAX 13–7 FlyQuest（Inferno）
3DMAX は、安定感のあるタクティカルな CS を披露した。FlyQuest は T サイドが崩壊してから完全に迷子状態となり、jks と INS だけが必死にチームを支えようとする展開に。
bodyy 率いるフランスの5人は、ほとんどプレッシャーを感じることなく試合を締めくくった。
本日のプレイヤー — Alexandre “bodyy” Pianaro
- K–D：16–13
- ADR：94.6
- Rating 3.0：1.62
3DMAX は 1–1 に戻し、FlyQuest は 0–2 へと転落。
6) M80 13–11 Astralis（Ancient）
M80 は初戦の黒星から立ち直り、このラウンドでも屈指の接戦を制した。
一方の Astralis は、またしても安定感を欠く結果に。Staehr と Magisk は個の力で光ったものの、チーム全体としては噛み合わなかった。M80 は終盤ラウンドで強いメンタルを見せ、勝利をつかみ取る。
本日のプレイヤー — Victor “Staehr” Staehr
- K–D：29–17
- ADR：109.9
- Rating 3.0：1.53
Staehr の“モンスター級”パフォーマンスもむなしく、勝ったのは M80。スコアは 1–1 に戻り、Astralis は極めて危険な 0–2 ラインへ追い込まれた。
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7) Passion UA 13–10 MIBR（Mirage）
Passion UA は、非常に規律のある CS を展開。ミッドのコントロール、ローテーション、トレードのどれもが安定していた。
MIBR も最後まで粘りを見せ、とくに ik1m と exit が奮闘したものの、T サイドではチームとしての一体感が欠けていた。
本日のプレイヤー — Klimentii “ik1m” Krivosheev（敗北した側ながら）
- K–D：23–15
- ADR：113.3
- Rating 3.0：1.70
Passion UA は 1–1 に、MIBR は 0–2 へ。
8) PARIVISION 13–3 Liquid（Dust2）
この日最もワンサイドだった試合。PARIVISION はあらゆる面で Liquid を圧倒した。ミッド、ロング、B サイト――どこから攻めても Liquid は為す術なく押し込まれていった。
nota は MVP メダル級と言っていいほどのパフォーマンスを披露。
本日のプレイヤー — Emil “nota” Moskvitin
- K–D：20–5
- ADR：119.2
- Rating 3.0：2.58
PARIVISION は 1–1 に戻し、Liquid は悲惨な 0–2 へと沈んでいく。
VRS — 第2ラウンドの変動
VRS 上昇：
- Natus Vincere：+11 pt
- FaZe：+31 pt
- Ninjas in Pyjamas：+46 pt
- B8：+19 pt
- PARIVISION：+46 pt
- Passion UA：+19 pt
- 3DMAX：+11 pt
- M80：+31 pt
VRS 下降：
- Astralis：–24 pt
- Liquid：–23 pt
- Aurora：–24 pt
- fnatic：–8 pt
- Imperial：–3 pt
- FlyQuest：–8 pt
- MIBR：–11 pt
トーナメントの新しい構図
2–0 ライン（あと1勝で突破）：
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- NAVI
- FaZe
- NiP
- B8
1–1 ライン（カオス＆極限のプレッシャー）：
Aurora, Imperial, fnatic, PARIVISION, 3DMAX, M80, Passion UA, TYLOO
0–2 ライン（あと1敗で脱落）：
- Liquid
- MIBR
- FlyQuest
- Astralis
この先の見どころ
Stage 2 の第3ラウンドは、この Major にとって最初の本当の分岐点となる。
- はじめて「突破をかけた BO3」を戦うチームが決まり、
- 同時に、大会から姿を消す最初のチームも決まる。
注目ストーリー：
- FaZe／NAVI／NiP／B8 ―― 誰が 3–0 の“パーフェクト通過”を決めるのか？
- Liquid／Astralis／FlyQuest／MIBR ―― サバイバルマッチを生き残るのはどこ？
- PARIVISION／M80／Passion UA ―― 波のあるパフォーマンスを立て直せるか？
Budapest Major 2025 は、すでに「今年もっともドラマチックな大会のひとつ」になりそうな気配を見せている――しかも、まだ Stage 2 が始まったばかりだ。
Skin.Club Pick’em Challenge
StarLadder Budapest Major 2025 と並行して開催されているのが Skin.Club Pick’em Challenge だ。 ファンは試合結果を予想し、どのチームが次のステージに進むかをピックし、大会期間を通してポイントを獲得していくインタラクティブな仕組みになっている。
的中率の高い予想を重ねることで、参加者はプレミアムスキンから、レアなグローブやナイフに至るまで、さまざまな報酬をアンロックできる。そして最終的な“究極の報酬”として用意されているのが、あの伝説的スキン AWP | Dragon Lore だ。
