FACEITが再び注目の的となっている。コミュニティでは、プラットフォームを揺るがした大規模なBANウェーブについての話題で持ちきりだ。SNS上にはアカウントを失ったプレイヤーや、逆に「大粛清」の後にボーナスELOポイントを受け取ったプレイヤーの投稿があふれている。
大規模なFACEITの粛清:1日で14,000以上のアカウントが停止
2025年11月10日、FACEITはここ数か月で最大規模となるBANウェーブを実施した。公式統計によると、14,478アカウントが停止され、そのうち11,000以上が複数アカウント作成やスマーフ行為によるものだった。これは2025年のFACEITにおける過去最多記録であり、公正なプレイ環境を守るための継続的な取り組みの一環とされている。
FACEITのアンチチートシステムは、サードパーティソフトの使用だけでなく、複数アカウントを作成してレートを下げたり他者をブーストしたりするプレイヤーも検出する。このような行為はELOシステムを歪め、正当にプレイするユーザーにとって不公平な環境を生むため、FACEITチームは取り締まりをさらに強化している。
2025年最大のBAN急増
過去30日間のBAN活動を示すグラフでは、11月10日に急激なスパイクが見られた。通常は1日100〜300件ほどだったBAN件数が、突如として約15,000件に跳ね上がったのである。これはアンチチートシステムの大規模アップデートを示唆している。
FACEITは、おそらくIPアドレス、行動パターン、ゲーム内データをもとに関連アカウントを検出する新アルゴリズムを導入したと考えられる。このような更新は通常、大規模な「粛清」の前兆であり、システムが疑わしいプロフィール間の関連性を自動的に特定し、一斉に停止処理を行う。

コミュニティの反応
ゲーミングコミュニティでは、このBANウェーブに対して興奮と懐疑が入り混じった反応が見られた。多くのプレイヤーはFACEITの行動を支持し、「ついにスマーフ問題に本格的に取り組んだ」と評価した。SNSでは「ELOが再び意味を持つようになった」という冗談も飛び交い、偽アカウントの減少を歓迎する声が多い。
一方で、「一部の無実のプレイヤーが巻き込まれた可能性がある」との指摘も出ている。特に数年前に作成された古いアカウントが誤って停止されたという報告もある。また、「スマーフは罰せられたが、ブースターやトキシックプレイヤーの問題は依然として未解決」とする意見も少なくない。
SNS上では、プレイヤーたちがFACEITとValveの対応力を比較し、「FACEITの方がCS2の浄化に積極的だ」とコメントする投稿も目立っている。
FACEIT banned 11,000 accounts today for multi-accounts/smurfing ‼️ pic.twitter.com/zeyngIab5Y
— Thour (@ThourCS2) November 10, 2025
FACEIT、全面的な近代化へ舵を切る
今回のBANは、過去1か月で2度目の大規模粛清である。10月には200件以上のチート関連アカウントが削除されたが、今回の規模はそれをはるかに上回る。専門家によると、FACEITは機械学習を用いた新しいアンチチートシステムの導入を準備しており、VPNを利用したり活動を隠したりする「擬似レジットアカウント」さえも検出可能になるという。
こうした対策は、FACEITのエコシステムに対する信頼を高め、アマチュアシーンとプロシーンの格差を縮める効果がある。今後はさらに厳格なアカウント認証や定期的なクリーンアップが行われ、公平なマッチメイキング環境の回復が期待されている。
1日でのBAN件数
1日で14,000件以上のBANという事実は、FACEITからの明確なメッセージである。
「スマーフと複数アカウントの無法時代は終わりを迎えつつある。」
FACEITは、不正行為との戦いが言葉ではなく行動であることを証明し、CS2コミュニティ全体の模範となっている。もしこの流れが続けば、2026年にはFACEITがCounter-Strike史上最もクリーンな競技環境となる可能性が高い。

