IEM成都2025の2日目は、グループBの本命チームを決定づける1日となった。FURIAはG2を圧倒し、1マップも落とすことなく勝利を収めた。一方、MOUZは世界ランキング1位のVitalityを3マップにわたる激戦の末に破った。勝者の2チームは上位ブラケット決勝へ進出し、敗者は下位ブラケットに回る。そこでは、たった一度のミスが敗退を意味する。
大会の概要
IEM成都2025は、Intel Extreme Mastersシリーズの中でも権威あるLAN大会であり、中国・成都で2025年11月3日から9日にかけて開催されている。16チームが総額100万ドルの賞金を懸けて競い合う。本大会はValve Regional Standings(VRS)システムの一部であり、獲得ポイントが世界ランキングおよび次回CS2メジャーの出場資格に影響を与える。グループステージは**ダブルエリミネーション形式(Bo3)**で行われ、勝者は上位ブラケットへ進み、敗者には下位での再挑戦の機会が与えられる。
試合展開 — FURIA対G2
FURIAは圧倒的なフォームを維持し、G2を2対0で下した。ブラジルのラインナップは連携が完璧で、ほぼミスのないプレイを披露し、相手に反撃の隙を与えなかった。
- Train(G2選択) — 13対5
FalleN率いるチームは序盤から主導権を握った。molodoyとKSCERATOがエントリーデュエルを支配し、FURIAの堅固な防御がG2の攻撃の流れを完全に遮断した。 - Overpass(FURIA選択) — 16対14
このマップは拮抗した戦いとなったが、重要な局面で冷静さを保ったのはブラジル勢だった。9対13からの逆転劇を演じ、yuurihの安定したパフォーマンスとmolodoyの正確な射撃によってシリーズを締めくくった。

最優秀選手 — ダニル “molodoy” ゴルベンコ
- K–D:43–26
- ADR:84.9
- Rating 3.0:1.29
ウクライナ出身のmolodoyは、このシリーズの間違いなくリーダーであった。彼の正確さと冷静な判断力がチームをわずか2マップでの勝利へ導いた。
試合展開 — MOUZ対Vitality
MOUZは大番狂わせを演じ、世界ランク1位のVitalityを2対1で破った。ヨーロッパ混成チームは、プレッシャーの中でも強さとチームの厚みを発揮した。
- Train(MOUZ選択) — 13対5
“マウス”はシリーズの幕開けから完全に主導権を握った。BrollanとJimpphatが攻撃的なプレイを見せ、Vitalityは高速テンポの攻撃に対応できなかった。 - Nuke(Vitality選択) — 8対13
このマップではVitalityが流れを掴んだ。ropzが抜群の安定感を示し、重要なデュエルを制してチームの希望をつないだ。 - Inferno(決着マップ) — 22対19
シリーズで最も激しいマップはダブルオーバータイムまでもつれ込んだ。MOUZは集中力を維持し、xertioNとSpinxが決定的なラウンドを制した。

最優秀選手 — ロビン “ropz” クール
- K–D:69–51
- ADR:74.1
- Rating 3.0:1.35
敗北にもかかわらず、エストニア出身のropzはシリーズで最も際立つ存在だった。彼の安定感とNukeおよびInfernoでの鋭いプレイがVitalityを最終ラウンドまで競わせた。
VRS結果
- MOUZ:+42ポイント(1820 → 1862) — 5位に浮上
- FURIA:+39ポイント(1781 → 1820) — 6位に浮上
- Vitality:–16ポイント(1924 → 1908) — 2位を維持
- G2:–28ポイント(1822 → 1794) — 10位に後退
今後の予定
グループBの上位ブラケット決勝は11月5日に行われ、FURIAがMOUZと対戦する。勝者はIEM成都2025プレーオフへの直接出場権を獲得する。一方、Vitalityは下位ブラケットでLynn Visionとの対戦に臨み、G2はVirtus.proと生き残りを懸けた試合に挑む。
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試合総括
IEM成都2025の2日目は、グループBのチームにとって真の試練の日となった。FURIAとMOUZはその実力を証明し、上位ブラケットの上位を確保した。一方、VitalityとG2はプレッシャーの中に置かれている。今後の決戦で、プレーオフに進むチームと大会を去るチームが決まるだろう。

