一目でわかる象徴。Ninjas in Pyjamasはブランドを刷新し、Counter-Strikeの世界で彼らの物語が始まった象徴的なエンブレムを復活させた。だが今回は単なる懐古ではなく、自らの遺産を再解釈しようとする意志の表れでもある。
時代を超えて生き残ったシンボル
新しいNIPのロゴは、2012年に初登場した旧「手裏剣」の現代的な再構築だ。組織の声明によると、刷新されたバージョンは「過去と現在をつなぐ象徴的な形」であるという。デザインの各要素には独自の哲学が込められており、Iconic(象徴性)、Geometric(幾何学性)、Serif(セリフ体)、Bevel(面取り)という4つのスタイル原則が、ブランドの力強さ、歴史、そして独自性を表している。
A mark that shaped a legacy.
Our iconic logo represents countless memories, victories and moments that built who we are today. pic.twitter.com/Vkb78h6Iu2
— NIP CS (@NIPCS) October 21, 2025
原点への回帰
Ninjas in Pyjamasは、Counter-Strikeの世界で最も古く、最も認知度の高い組織の一つである。旧ロゴのもとでチームはESL One Cologne 2014を制し、Majorの決勝にも進出。後の世代のプレイヤーたちの礎を築いた。
2017年以降、いくつかのリブランディング(2021年のミニマリストなゴールドバージョンを含む)を試みた後も、ファンたちは繰り返し「本物の手裏剣を取り戻してほしい」と訴えていた。そしてついにそれが実現した。ただし今回は、伝統的なエンブレムに3Dデザインのディテール、セリフ体フォント、幾何学的な輪郭を融合させた現代的な仕上がりとなっている。
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現在のチーム:新世代の忍者たち
歴史的シンボルの復活は、NIPの競技的復調と重なっている。現在チームは世界ランキング24位、Valveランキング25位に位置している。リチャード “Xizt” ランドストロムの指揮のもと、過去3か月で**勝率45%**を記録し、夏のロスター変更後には目に見える進歩を遂げた。
ウクライナ出身のスナイパーr1nkleは、1年以上前に加入して以来、ewjerkzやxKaperskyと並んで1.09のレーティングを誇るチームの主力となっている。それでもNIPは依然として大規模トーナメントでの安定性を模索しており、直近の決勝進出はStarLadder StarSeries Fall 2025で、NaViに敗れた。
復活戦略としての再デザイン
この象徴的ロゴの復活は、単なるファンサービスではなく、より大きなマーケティング戦略の一部でもある。NIPの関係者によれば、ブランドは「自らのDNAを取り戻す」ことを目指しており、継承性と独自性を重視している。
チームがしばしば“現代的に見せるため”にアイデンティティを変更するeスポーツの世界で、Ninjas in Pyjamasは伝統に賭けている。
アナリストたちは、この動きがブランド認知を強化し、GeT_RiGhT、f0rest、そして初期のMajor制覇時代を思い出す往年のファンたちの関心を呼び戻す可能性があると指摘している。
NIPの次なる展開
このビジュアル刷新は、PGL Masters Bucharest 2025への準備と時期を同じくしている。ここでNIPはHeroicと対戦する予定であり、新たなアイデンティティのもとで初めて挑む大規模トーナメントとなる。これは伝説的クラブにとって新たな章の象徴的な幕開けとなるだろう。
ブカレストでの結果がどうであれ、「手裏剣」の復活はすでに成功している。Ninjas in Pyjamasは再びCS2コミュニティで最も注目される話題となった。