Nikola “NiKo” Kovač は、HLTV が発表した 2025 年度 Top 20 プレイヤーランキングで 18 位にランクインした。この結果により、NiKo は 10 年連続で Top 20 入りを果たし、新記録を樹立した。これは初選出以降で最も低い順位となるが、それでも Counter-Strike の最高レベルで長年活躍し続けていることを証明している。
Falcons での厳しいシーズン
2025 年シーズンは、NiKo にとって Falcons での初のフルシーズンとなった。プロジェクトは大きな期待とともに始まったが、すぐに困難に直面した。Falcons はロスター変更、役割の入れ替え、安定感の欠如に苦しみ、これらの問題が年間を通してチームの結果に影響を与えた。それでも NiKo は、ロスターの中で最も信頼できる選手の一人であり続けた。チームが深いプレーオフ進出を果たせなかった試合でも、彼はしばしば統計面で Falcons を牽引していた。
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2025 年の主な個人成績
NiKo の 18 位は、単一の圧倒的な大会によるものではなく、数多くの大会での安定したパフォーマンスによるものだ。
- PGL Cluj-Napoca 2025 での MVP(約 2 年ぶりの MVP メダル)
- Falcons が優勝した PGL Bucharest 2025 での EVP
- 地元観客の前で行われた FISSURE Playground 2 での EVP
- IEM Melbourne、BLAST Rivals Season 1、Esports World Cup、ESL Pro League Season 22 での好成績だが無冠に終わった大会
彼は年間平均レーティング 1.13 でシーズンを終えた。プレッシャーのかかる場面でも数値は安定しており、敗退が決まるシリーズで 1.11、プレーオフで 1.08 を記録した。

なぜ NiKo は 18 位だったのか?
最大の理由は、最大規模の大会でエリート級のピークを見せられなかった点にある。NiKo の個人賞の多くは、全体的な競争レベルが比較的低い大会で獲得されたものだった。シーズン中に行われた 5 回のグランドファイナルでは、平均レーティングは 0.98 にとどまった。タイトルを左右する重要な場面での影響力も低下していた。また、トップレベルのプレーオフでは出場マップ数が少なく、彼本来の支配力が十分に発揮されなかった。そのため HLTV は、トップティアの決勝でより強いパフォーマンスを見せた選手たちよりも低い順位に彼を位置づけた。
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歴史的な Top 20 記録
順位が下がったとはいえ、NiKo は誰も成し遂げていない偉業を達成した。彼は HLTV の歴史上、Top 20 への選出回数が最も多い選手となった。2016 年以降、毎年欠かさずランキング入りしている。さらに 2017 年と 2023 年には世界 2 位にも輝いた。約 10 年にわたり、NiKo はライフラーという役割の基準点であり続けている。
NiKo、自身のシーズンを振り返る
NiKo は、この結果に対して複雑な心境を明かした。
また Top 20 に入れて、この記録を達成できたことはうれしいですが、自分の順位には満足していません。安定感に欠ける部分があり、大きく調子を落とした試合もありました。もっと良いプレーができると分かっています。
また、役割変更や若いチームメイトにスペースを与えることが、自身のプレーに影響を与えたとも説明した。
2026 年に向けて
NiKo にとって 18 位は物語の終わりではない。彼はこれを立て直し、成長するための機会と捉えている。2026 年の目標は明確だ。安定感を取り戻し、プレーオフでより良いパフォーマンスを見せ、再びトロフィー争いに加わること。困難な一年であっても、NiKo は自分が依然として世界の Counter-Strike のエリートであることを証明した。
